平成7916日目

2010/09/10

【日本振興銀行】経営破綻、初のペイオフ発動

経営再建中の日本振興銀行(東京・千代田)は10日朝、債務超過に陥ったと金融庁に申請した。金融庁は同行の経営破綻を認定、3日間の業務停止命令を出した。自見庄三郎金融相は預金を一定額までしか保護しないペイオフを初めて発動すると表明。週明け以降に1預金者あたり「元本1000万円とその利息」まで預金の払い戻しに応じる一方、これを超える部分は支払額が一部カットされる見通しだ。

振興銀は同日朝、臨時取締役会を開き、自力再建を断念。預金保険法74条5項に基づき「その財産をもって債務を完済することができない」と金融庁に申し出た。東京地裁にも民事再生法の適用を同日中に申請する。8月末時点の債務超過額は1804億円に上る。

金融庁は振興銀の破綻を認定し、10日から12日まで3日間の業務停止命令を出した。これによって、振興銀の預金者が預金の払い戻しを申し込めるのは来週月曜日からになる。ただ9日までに契約済みの融資は予定通り実行する。《日経新聞》

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【東京地裁】映画シナリオの出版拒否認める

芥川賞作家、絲山秋子さんの小説を映画化した作品「やわらかい生活」(2006年公開)のシナリオ出版を拒否したのは不当として、脚本を手掛けた荒井晴彦さんと「シナリオ作家協会」(東京)が絲山さんに対し、出版妨害禁止や1円ずつの損害賠償などを求めた訴訟の判決で、東京地裁は10日、請求を棄却した。

岡本岳裁判長はまず、絲山さんから著作権の管理を委託された雑誌社が、映画制作会社に原作の使用を許諾した契約の「一般的な社会慣行並びに商慣習に反する許諾拒否はしない」との規定は「契約当事者ではない荒井さんらには適用されない」と判断。

その上で「脚本執筆や映画の公開、DVD化などをすべて了解しながら、出版だけを拒むのは理解できない」との荒井さん側の主張を「映像化に関する許諾と活字化を同列に扱うことはできない」と退けた。

判決によると、荒井さんは絲山さんの小説「イッツ・オンリー・トーク」を脚本化。協会が年ごとの優秀な10作品による「年鑑代表シナリオ集」の06年版や07年版への収録を求めたが、絲山さん側は「原作のストーリーから大きく逸脱している」などの理由で拒んだ。 《共同通信》

【凛の会事件】村木厚子元厚労局長に無罪判決

郵便割引制度をめぐる偽の証明書発行事件で、虚偽有印公文書作成・同行使罪に問われた厚生労働省の元雇用均等・児童家庭局長、村木厚子被告(54)の判決公判が10日、大阪地裁であった。

横田信之裁判長は、検察側が描いた事件の構図の大半を否定。「村木元局長が証明書発行を部下に指示したとは認められない」と述べ、無罪(求刑懲役1年6カ月)を言い渡した。大阪地検は、2週間の控訴期間内に今後の対応を上級庁と協議する。

村木元局長は2004年6月、自称障害者団体「凛の会」が郵便割引制度の適用を受けるための偽の証明書を発行するよう、担当係長だったA被告(41)=同罪で起訴、公判中=に指示したとして、昨年7月に起訴された。《朝日新聞》

【蓮舫行政刷新相】仕分け批判「小沢氏は間違い」

民主党代表選で菅直人首相を支持する蓮舫行政刷新相は10日午前のTBS番組で、事業仕分けは結果的に歳出の一律削減と同じだとする小沢一郎前幹事長の主張について「メリハリのある仕分けをやった。小沢氏は間違っている」と批判した。小沢氏支持の細野豪志幹事長代理は「小沢氏は事業仕分けが悪いとは言っていないが、仕分けは個別の問題で制度論ではない」と反論した。

14日の代表選投開票を前に、菅、小沢両陣営は、態度表明していない「浮動層」議員の取り込みに力を入れている。10日午後には、菅、小沢両氏が直接対決する有志議員主催の公開討論会も開催。「政策や演説で投票先を判断したい」とする一部の中間派にとって、重要な判断材料となる。《日経新聞》

【民主党代表選】公開討論会

民主党代表選で菅直人首相と小沢一郎前幹事長は10日、有志議員主催の公開討論会で論戦を交わした。菅氏は経済対策について「年内に補正予算を組むことも視野に入れて景気を下支えし、新成長戦略の前倒しをやっていく」と表明した。円高対策については「急激に為替が乱高下する状況は日本経済に支障を生じる。断固たる措置を取る」と明言した。

小沢氏は景気底割れの可能性を指摘した上で「予備費2兆円の執行でも不足の場合は国債増発を念頭に置いて万全を期すべきだ」と述べ、景気が悪化した場合は財政出動が必要との考えを強調。経済成長戦略として、欧米やアジア諸国との自由貿易協定(FTA)を積極的に締結すべきだと主張した。《共同通信》

【この日の菅直人総理】

記者ぶらさがり

菅直人総理(代表)は10日夜、官邸で記者の質問に答え、郵便不正をめぐる厚生労働省の偽証明書発行事件で、虚偽有印公文書作成・同行使罪に問われた厚労省元局長・村木厚子被告に大阪地裁で無罪判決が出たことについて、「報道で無罪判決が出たことは承知しているが、私の立場で(コメントを)述べることは控える」として、行政の長として、司法の判決にコメントしないとした。

また、日本振興銀行の破たん、ペイオフについての質問に、「破たんに陥ったことは大変遺憾。いろいろな状況を判断し、日本の金融システムに大きな影響を与えるものでないと金融庁で判断したものと理解する」と答えた。《民主党ニュース》



9月10日 その日のできごと(何の日)