平成5469日目

2003/12/29

この日のできごと(何の日)

【小泉純一郎首相】ベーカー米大統領特使と会談

小泉純一郎首相は29日午前、イラクの対外債務削減問題を協議するためブッシュ米大統領の特使として来日したベーカー元国務長官と都内のホテルで会談した。

小泉首相はパリクラブ(主要債権国会議)加盟各国が債務削減で同様の対応を取ることを前提に「日本もかなりの債権放棄を行う用意がある」と表明。ベーカー氏は首相の姿勢を評価し、両氏は関係国と速やかに協議に入ることで一致した。

日本の対イラク債権はパリクラブ加盟国で最大の41億ドル(約4400億円)。削減率は各国一律となる見通しで、旧ユーゴスラビアの債務削減と同規模の、3分の2程度の削減を軸に調整が進むとみられる。

財務省などの説明によると、日本の対イラク債権は元本部分に当たる約41億ドルに、返済不履行に伴う遅延損害金を加え総額約70億ドル(約7500億円)にのぼる。

政府はイラク復興のため50億ドルの資金拠出を表明。加えて自衛隊派遣で人的貢献に取り組むことから、国民のさらなる負担の増大につながりかねない大幅な債権放棄への批判も予想され、削減幅の調整が難航する可能性もある。

会談でベーカー氏は「債務問題の重要性にかんがみ、日本としてもぜひ積極的に対応していただければ有り難い」と要請。首相は「米国を含む他の国々と緊密に協調して取り組んでいく。イラク復興を絶対失敗させてはならない」と述べた。《共同通信》

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【プロ野球】

パ・リーグで18年ぶりの20勝をマークし、日本一に貢献したダイエーの斉藤投手が29日、3度目の契約交渉に臨み、年俸はこれまでの提示と同じ3000万円から5倍増の1億5000万円でサインした。要求していた出来高の条件については球団が認めず、斉藤が譲歩した形となった。

「イチローさん(マリナーズ)も3年やって一人前とテレビで言っていた。1年しか結果を残していないから」。出来高についても「2、3年コンスタントに成績を残す先発投手がチームにいないので、強く言えない」と話した。

それでも昨季まで通算9勝の投手が、一躍1億円の大台に。「すごい投手は何年も働いてその位置にいる。そういう人たちに早く追い付きたい。2年連続20勝した人はあまりいないので、チャレンジしたい」。来季に向け、すっきりした表情だった。

来季が3年契約(中日時代の1年を含む)の最終年となるオリックスの山崎武司内野手が29日、2度目の契約更改交渉で、規定の年俸1億2000万円に出来高払いを見直した提示でサインした。オリックスは全選手の契約更改が終了した。

長打を期待された移籍1年目の数学は、110試合で22本塁打、68打点。年明けは例年通り、ハワイで自主トレーニングを行い、シーズン中最高で、103キロあった体重を95キロ以下に絞るという。35歳のベテランは「危機感を持って臨みます」と意気込んでいた。(金額は推定)《共同通信》

【埼玉県警】自民党衆院議員を逮捕

11月の衆院選で選対本部長に買収を指示したとして、埼玉県警捜査二課は29日、公選法違反の疑いで、埼玉8区で初当選した自民党衆院議員の新井正則容疑者(48)を逮捕し、自宅などを捜索した。まだ、同日までに私設秘書宅から改ざんされた党所沢支部の金銭出納帳を押収した。

新井容疑者は改ざんを認め、買収容疑について「党埼玉県第8選挙区支部の活動費として、政党交付金500万円を選対本部長に渡し、一部を党の活動費として配らせた」と供述、否認している。《共同通信》

【HIV】輸血で感染

エイズウイルス(HIV)に感染した献血者の血液が日本赤十字社(東京)の高感度検査をすり抜けて出荷され、輸血を受けた患者がHIVに感染していたことが29日、厚生労働省が緊急開催した血液事業部会運営委員会で報告された。患者は輸血前のHIV検査では陰性で、輸血による感染の可能性が高い。

日赤の追跡調査による確認。1999年の高感度検査を導入以来、HIV汚染血液のすり抜け確認は2例目だが、実際に患者に使われたのは初めて。運営委への報告によると、献血者は20代の男性で、問題の血液は5月19日に献血された。この男性は11月16日に再度献血に訪れ、検査でHIV感染が判明。日赤が5月分の保管検体を再検査した結果、HIVの遺伝子が見つかった。

この血液から作った「新鮮凍結血しょう」は既に出荷され、患者1人に輸血されていた。日赤の連絡を受けた医療機関が検査した結果、患者のHIV感染が確認された。

日赤は99年、ウイルスの一部を増幅して検出する核酸増幅検査(NAT)を導入した。しかし、献血時検査は50人分をまとめて分析するため、感染直後はウイルスが微量で検出できない「空白期間」がある。《共同通信》

【日中韓】6カ国協議開催に向け協議

日中韓の外務省アジア局長らが29日、ソウルで次回6カ国協議の開催に向け集中的に協議、来年のできるだけ早い時期に開催できるよう、ともに努力することを確認した。

中国の傅瑩アジア局長は「(中国の努力は)共通の認識を拡大し意見の差を縮めるためだ。第2回協議の準備の細部事項はまだ決定していない」と述べ、次回協議開催のため調整しなければならない課題が残っていることを示唆した。

中国側は王毅外務次官の今月25−27日の訪朝結果について説明、次回6カ国協議で採択する共同文書の内容について意見調整した。

傅局長は協議後「北朝鮮も早く協議を行うことに同意している」と強調。日本の藪中三十二アジア大洋州局長も「日中韓はできるだけ早い時期に第2回6カ国協議を開催するよう努力し、準備する予定だ」と強調した。

日本側関係者は「1月中に開催できれば望ましいが、具体的日程は固まっていない。今後、調整される」と述べた。《共同通信》

【サッカー】

サッカーの元イタリア代表のスター選手、ロベルト・バッジョ(36)が29日、今季限りで現役を引退する意向を示した。

地元テレビ局のインタビューで明かしたもの。現在はイタリア1部リーグ(セリエA)のブレシャに所属するバッジョは「劇的な変化がない限り、2004年で引退する。セリエAでは196得点を挙げているので、通算200ゴールを達成したい」と話した。

バッジョはイタリア代表として55試合に出場し、通算27得点を挙げている。《共同通信》

【イラン・バム地震】2万5000人の遺体確認

イラン南東部バムを襲った大地震で、バムを管轄するケルマン州の副知事は29日、約2万5000人の遺体を確認したと述べた。国営イラン放送が伝えた。副知事によると、約1万9500人はバムに埋葬され、残る遺体はバム以外の場所で葬られた。

行方不明者の捜索が続く中、イランの最高指導者ハメネイ師はこの日、バムを初めて訪問。被災者らを前に「悲しみを分かち合っている。以前よりも堅固なバムを再建する」と述べた。ハタミ大統領も同日、現地入りした。

地震発生から時間がたち、行方不明者が生存している可能性は低くなっており、死者数は3万−4万人に達するとの見方が出ている。また、救助関係者らによると、10万人以上が家を失ったとみられる。

国営イラン放送が革命防衛隊司令官の話として伝えたところによると、29日朝までの24時間に、21人の生存者が救出された。

29日早朝で、生存率が極めて低くなるとされる地震発生から72時間が経過。救援活動を調整する国連当局者は28日夕、共同通信などに「がれきの下に新たな生存者がいる可能性は非常に低い」と述べ、負傷者治療に重点を移す方針を示していた。

国連当局者によると、日干しれんがでできた住宅が崩壊すると、呼吸できる空間がなくなり、窒息死するという。

バムにはトルコ、ロシア、欧州など20を超える国の救助関係者計数百人が到着し、捜索活動を展開。日本からも医療支援を目的とした政府先遣隊2人のほか、捜索犬を連れた救助隊などがバムに入った。日本政府は本格的な医療チームを近く派遣する予定、救援物資を積んだ自衛隊機も派遣する。《共同通信》

【この日の民主党】

藤田国際局長、中国、イラン両大使館をお見舞い

民主党の藤田幸久国際局長は29日、中国重慶のガス田事故とイラン南部の地震被災のお見舞いに両国の大使館を訪れ、見舞金を手渡し
た。

中国大使館では、劉毅仁参事官が対応。中国政府は被災者の衣食住をしっかり保証する対応を素早く手配したと、迅速な対応に自信を示すとともに、民主党の早速の見舞いに感謝を表した。

イラン大使館で応対したアリ・マジョディ駐日大使は、3万人あまりの人命と、バムの多くの貴重な遺跡が破壊されたことが残念だと述べるとともに、民主党のお見舞いに謝意を表した。また、日本の政府機関やピースウインズ・ジャパンなどのNGOが現地での支援を始めていることについても、評価する考えを示した。《民主党ニュース》



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