平成4741日目

2001/12/31

この日のできごと(何の日)

【政府】「安保基本法」制定へ

政府は31日、日本に対する直接の武力攻撃や大規模テロ、災害などの対処するため、首相権限の強化や非常事態における私権制限の原則をうたった「安全保障基本法」(仮称)を制定する方針を固めた。緊急事態の規定がない憲法を補完し、自衛隊活用を柱とした迅速で効果的な対応策をとれるようにするのが狙いだ。非常事態下では首相がこれを認定し、宣言することも検討する。これにより、日本有事やテロなどの際の総合的な法整備が本格的に動き出すことになる。

防衛庁はこれまで、日本が直接武力攻撃を受けた日本有事が発生し、自衛隊が防衛出動する際の「有事法制」の研究を進めてきたが、小泉首相は米同時テロを契機に包括的な対応策の確立が急務と判断、1月21日に召集される通常国会の施政方針演説で基本法制定方針を表明し、早期提出を目指す考えだ。《読売新聞》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

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【サッカー日本代表】トルシエ監督はW杯まで

サッカー日本代表のフィリップ・トルシエ監督(46)は2002年5月31日開幕のワールドカップ(W杯)終了時の契約終了をもって日本代表を退任することが31日までに確実となった。日本サッカー協会もW杯以降の契約は延長しない方針で、2006年W杯に向けては新体制で臨むことになる。

トルシエ監督は2001年末に「私は(W杯後の)後任監督の候補者ではない」と述べ、W杯以後は日本代表を務める考えはないことを明らかにした。《共同通信》

【サッカー・第80回全国高校選手権】第2日

サッカーの第80回全国高校選手権第2日は31日、首都圏の8会場で1回戦の残り15試合が行われた。石川県代表の星稜は埼玉県の大宮公園サッカー場で島根県代表の立正大淞南と対戦、2−0の完封勝ちを収めた。

星稜のほか、6年ぶりの優勝を目指す静岡学園(静岡)、奈良育英(奈良)などが2回戦に進んだ。

静岡学園は鵬翔(宮崎)を3−1で下し、奈良育英は桐蔭学園(神奈川)に3−0で快勝、過去3度優勝の古豪浦和南(埼玉)は境(鳥取)をPK戦で退けた。

秋田西(秋田)は久御山(京都)に敗れ、これで初出場の3校中2校が敗退。高校総体ベスト4の岐阜工(岐阜)、滝川二(兵庫)、東海大仰星(大阪)、南宇和(愛媛)なども勝ち進んだ。《北國新聞》

【この日の民主党】

鳩山代表がアフガニスタン、パキスタン訪問から帰国

パキスタンとアフガニスタンを訪問していた民主党の鳩山由紀夫代表が31日午後に帰国した。鳩山代表と首藤信彦衆議院議員は党本部で会見を行い、民主党が開催したアフガニスタン支援NGO会議とカブール訪問を中心に報告した。

成田空港から党本部に直行した鳩山代表はまず、「大変疲れはしたが充実した視察だったし、野党外交はこういうものだと実感した」と全体を振り返った。

民主党が26日にペシャワールで開催したアフガニスタン支援NGO会議には、アフガニスタン、パキスタン、日本から50を超えるNGOの約150名が参加、女性参加者も多く見られた。60を超えるアフガン復興への提案など、活発な意見交換が行われ、NGOコミュニティの一体感が醸成された。

特に、教育、女性の地位向上、職業訓練、医療衛生などの重要性が再確認され、中でも産婆(TBA:Traditional Birth Attendant)教育など、現実のアフガニスタン社会の基本問題の水準に対する認識など、これまで全く指摘されなかった数々の課題が指摘された。

鳩山代表は「政党がこのような会議を外国で行うのは異例だが、新しい政党の姿、政治のあり方を示すことができたのではないか。民主党に対する大変な信頼感をもってもらえたと思う」と会議の成果を示した。また、首藤議員は「10紙に達する新聞など現地のメディアがこの会議を大きく報じ、現地社会に日本や日本の市民社会の姿勢を示すことができた」と語った。民主党では、この会議で出された多くの提案を実現させるために、さらに調査を進め、現地で活動するNGOの支援を行うこととした。

12月27日から30日までのカブール訪問では、鳩山代表と首藤議員は、アフガニスタン暫定行政機構の主要閣僚と相次いで会談した。27日にはアブドラ外務大臣、アムサラ財務大臣と、28日は、ウルファニ・イスラム統一党副党首、シャリフ・ファエズ高等教育大臣、シマ・サマル女性担当大臣(副議長)、ファルハング復興大臣と、29日にはカルザイ議長と会談した。

カルザイ議長との会談では、1月に東京で開かれる復興会議への出席を重ねて要請して、「私自身が必ず行く」との回答を引き出した上、復興会議を形式的・抽象的な協力声明ではなく、具体的な成果や早期の対応のような実質的に成果を生むようなものにすることを提言し、アジア全体でアフガン復興に取り組む姿勢を求めるようアドバイスした。また、「暫定政権への理解を高めるために、アジアや日本のマスメディアと定期的に会見するべきだ」と助言したところ、カルザイ議長はさっそく責任者に指示し、記者会見が次々と実現するなどの成果がさっそく現れた。

鳩山代表は、カルザイ議長について「相当なカリスマと、暖かい包容力と、気さくさを兼ね備えた、魅力的な人物」と高く評価。民主党の今後の活動としては、募金活動の継続と、東京会議の成功に向けての具体的なコミットを検討するとともに、場合によっては小泉首相と会談して今回の調査結果を伝えたいとの意向を示した。《民主党ニュース》



12月31日 その日のできごと(何の日)