平成4227日目

2000/08/04

この日のできごと(何の日)

【第2次森内閣】資産公開

森喜朗首相と第2次森内閣の閣僚17人(相澤英之金融再生委員長を除く)は、就任時の資産を4日付で公開した。土地、建物、預貯金、有価証券を合わせた平均資産は配偶者、扶養家族分を含め2億5800万円で、第1次森内閣を2900万円上回った。

最高は、神奈川県、東京都内に多くの不動産を持つ河野洋平外相の15億1300万円で、2位はベストセラー作家でもある堺屋太一経企庁長官の9億4100万円、森首相は1億2900万円だった。

就任間もない相澤氏の資産は今回の公開に間に合わず、後日公開される。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

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【雪印乳業】西新社長が会見

「すべてはお客さまのため。安全を提供し続ける雪印をつくっていきたい」雪印乳業の集団食中毒事件の渦中に石川哲郎前社長から急きょ、バトンを引き継いだ西紘平新社長。

4日開いた就任後初めての記者会見では「企業体質すべてにおごりがあった。コスト優先の体質があるなら早急に意識改革を進める」などと率直に述べ、約1時間10分の間に、遠藤敏明専務とともに5回深々と頭を下げ、経営改革の必要性を繰り返した。《共同通信》

【森喜朗首相】勝手補佐官の提言に不快感

「いちいちなんやかんや言われるからもう…」−。森喜朗首相は4日午後、首相官邸を訪れた自民党森派の高市早苗代議士ら“勝手補佐官”4人からの提言書に不快感をあらわにした。“勝手補佐官”は、森派の若手議員が「森首相の魅力をアピールしたい」と勝手に首相補佐官への就任を宣言したもの。IT(情報技術)担当の世耕弘成参院議員は故小渕恵三前首相の「ブッチホン」にちなんで「モリメール」を考案するなどかなり積極的。

とはいえ、この日の提言は「メモ読み演説はやめて」などと辛口な内容。このところ政権運営が思うに任せない面もあるためか、首相は不機嫌な面持ちで「読んでみましょう」と、つっけんどんな対応に終始した。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・民主党の菅直人政調会長は4日午後の会見で、自民党の執行部に對的な若手でつくる「自民党の明日を創る会」のメンバーが、民主党の若手に「内閣不信任案を出さないでほしいと依頼してきた」と笑みを浮かべながら紹介した。腰の定まらない自民党若手を見透かしたとあって、「(自民若手が)森喜朗氏が首相にふさわしくないというなら、自分たちが不信任案を出すわけにいかないとしても、逆に野党に対し『出してくれたら自分たちも考える』ぐらい言ったらどうか」と挑発するのも喜色満面。《共同通信》

【平成11年度学校基本調査】

平成11年度に不登校(登校拒否)だった小中学生は13万208人で、前年度を約2500人上回り、過去最高となったことが4日、文部省の学校基本調査で分かった。前年度比の伸び率は2.0%。8年度から3年連続で10%を超える高率だったが、大幅に鈍化した。

中学生は不登校が41人に1人の割合。1学級に1人いる計算で、深刻な状況が続いている。

一方、今春卒業者のうち「フリーター」など進学も就職もしなかった人は、高校、短大、大学の各段階で増え計約29万5000人。不況の影響に加え、どこにも帰属しない傾向も強まっていることを示した。

不登校の伸び率が下がったことについて文部省は「今後の動きを見ないと落ち着いたと言い切れない」としながらも「スクールカウンセラーの配置校は不登校の率が低く、対策が効果を上げている」と分析している。《共同通信》

【米大統領選】ブッシュ氏、列車で遊説

米共和党大統領候補に指名されたブッシュ・テキサス州知事は4日、大統領選のカギを握る中西部州を回る列車遊説を始めた。

またノースカロライナ州の海岸で静養していた民主党のゴア副大統領も同日、シカゴで遊説を再開。共和党の正副大統領コンビを「活気のない日々への逆行」と非難、反撃を開始した。

ブッシュ氏はこの日、チェイニー副大統領候補(元国防長官)とともに、ペンシルベニア州のピッツバーグからオハイオ州アクロンまで「ビクトリー2000エクスプレス」と名付けた列車で遊説した。

ピッツバーグ駅ではブッシュ氏が最後部のデッキに立って「変革のチャンスを与えてほしい」と訴えると、観衆から「ノーモア・ゴア」の大歓声が上がった。《共同通信》

【この日の民主党】

山井和則議員が介護問題で初質問~スライド使い身体拘束の解消など訴える

先の衆院選で初当選した山井和則議員が、4日の衆院厚生委員会で初めての質問に立ち、ライフワークとして取り上げている介護問題について政府の見解をただした。

この日の質問は、議員が説明用にスライド映写機の持ち込みを提案したことが理事懇談会で議論に。衆院では35年前に参考人の医師が使用したことがあるだけで、なんと議員が使うのは初めてのケース。「みんなでスライドを見て、共に考えるところに意味がある。論より証拠で、目で見てほしい」と山井議員が訴え、「前例とはしない。テストケースとして使用を許可する」(遠藤委員長)と、史上初のスライドを使っての委員会質疑が実現。「変なことで歴史に名を残すことになった」と山井議員は苦笑い。

質疑では、まず山井議員は老人施設での身体拘束の実態を取り上げ、「過去15年間、介護問題に取り組んできて最もショックだったのが身体拘束。諸外国には少なく、日本に多く見られる人権無視の悲惨な処遇だ」と、ベッドにヒモで縛られた老人の写真を映し出した。

その上で、「なぜ放置されてきたのか。多くの方が身体拘束で死期を早められた。私の知人にも縛られて無念のうちに亡くなったお年寄りがいる。家族も泣いている。縛る職員も安全のためと泣きながら縛っている」と述べ、このような現状を1987年当時から把握しながら放置してきた厚生省の責任を問いただした。厚生省側は「いろいろやったけど実効はあがらず、残念だ」と答えるのが精一杯だった。山井議員は、身体拘束の廃止は一刻を争う問題だとして、まず実態調査をきっちりと行い、基準違反には保険指定の取り消しを行うなどの厳しい姿勢で臨むよう、強く求めた。

また、グループホームについては、「痴呆性高齢者の介護対策に、グループホームが重要だが、数があまりにも少ない」と指摘。グループホームへの介護報酬の引き上げや、施設整備の補助金の条件を緩やかにすることなどを求めた。

衆議院でも盗聴法廃止法案提出

民主党は4日、民主党は野党3党と共同でいわゆる「盗聴法廃止法案」を参議院に続いて衆議院でも提出した。民主党からは佐々木秀典議員と日野市朗議員が発議者となった。8月15日施行の前なので、内容は、参議院に提出したものと同じ。署名活動も燃え上がっており、市民からの強い要請に応えた。

「あっという間の10分間でした」大島敦、伴野豊議員が委員会デビュー

臨時国会での衆議院の各委員会では、新人議員の委員会質問デビューが続いた。4日の衆院労働委員会でも大島敦議員(埼玉6区)と伴野豊議員(比例東海)が初質問した。

大島議員は女性の社会進出を助ける労働省の地域育児介護相互援助事業の「ファミリーサポートセンター事業」について、「設立要件の市町村人口5万人以上とか300人の会員数確保などが、導入を考えている自治体には大きな足枷になっていて、せっかくのいい制度がなかなか普及しない」と指摘した。これに対し吉川労働大臣は、「この人数は目安であって個別案件は柔軟に対処する」と答弁した。

続いて質問した伴野議員は、特定不況業種雇用調整金廃止の報道、労働力流動化へのサポート政策、政労関係についての3点を質問した。特に労働力流動化へのサポート政策について、「中高年層や不況業種の労働者がハンディなく移動するための施策が必要」と指摘した。これに対し吉川労相は、「必要な連携や協力を行い労働市場の需給調整機能の強化が必要」と答えるにとどまった。伴野議員が改めて、自身の国鉄改革の現場での経験をふまえて、「仕事を変わるということは労働者の心に大きな負担感を与える」と述べ、勤労者の心も理解した施策を要望した。

初めての質問を終わって、大島議員は「大変緊張した。傍で見ているのと実際やってみるのでは大違いで、答弁を引き出すのは大変難しい。もっと幅広く勉強して有権者の期待にこたえられる議論を展開したい」、伴野議員は「あっという間の十分間だった。今後は政治家同士の議論になるように、またいかに大臣や政務次官から言質を取るか、しっかり戦略を考えて臨みたい」とそれぞれ決意をあらたにしていた。(大島敦事務所からの寄稿)《民主党ニュース》



8月4日 その日のできごと(何の日)