平成4011日目

2000/01/01

この日のできごと(何の日)

【小渕恵三首相】コンピュータ2000年問題について会見

コンピュータの誤作動でトラブルを引き起こすと懸念されるコンピュータ西暦2000年問題(Y2K)について、小渕総理は1日未明、総理官邸で記者会見した。総理官邸では、31日に危機管理センター内の「官邸連絡室」を強化して「官邸対策室」を設置し、警戒態勢をとっていた。

会見の中で小渕総理は「コンピュータ西暦2000年問題については、これまでのところ国民生活に大きな影響を及ぼすような重大な問題は発生していない模様だ」と発表した。 《首相官邸》

コンピューターが誤作動を起こす恐れのある2000年問題(Y2K)で政府は1日未明、小渕恵三首相が首相官邸で記者会見し、「国民の生活に大きな影響を及ぼす重大な問題は発生していない」と述べ、全国で電力、交通、通信など基幹部門が正常に動いている。ことを明らかにした。

これに先立ち政府は31日夕、Y2K官邸対策室を設置。首相は同午後8時半すぎ、深谷隆司通産相ら関係閣僚と対策室を訪れ、各省庁から集まった約50人の職員に「危機管理の真価が問われる」と対策に万全を期すよう指示した。

対策室には、日本より先に2000年を迎えたニュージーランドやオーストラリア、ロシア極東部からも「異常なし」の報告が相次いだ。

全国各地では、消防86万6000人、警察10万6000人をはじめ、官公庁、民間合わせて年末年始で200万人を超す要員が待機。金融機関では31日夕方の現金自動預払機の営業終了後、一斉に顧客の預金データのバックアップ処理を開始した。

ライフラインのかなめとなる電力各社は計1万8000人が出社。また運輸・交通機関ではJR東日本が1日午前0時をまたぐ約5分間、運行中の全列車を止め、信号施設を点検するなど、安全対策に万全を期した。《共同通信》

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【小渕恵三首相】年頭記者会見

小渕総理は、元旦に報道・放映された年頭記者会見において、西暦2000年という節目の年に我が国で開催される「九州・沖縄サミット」のロゴマークを発表した。沖縄県在住の知念秀幸さんの作品であるこのロゴマークは、太陽をモチーフとして、「赤」は参加国の情熱を、「青」は広く美しい海を表している。

西暦2000年1月1日から1年間、G8(カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、ロシア、英国、米国及び日本)の議長国としての重責を担うのは、我が国である。

また、小渕総理は年頭に当たって、教育、雇用、社会保障、そして経済の活性化策などを総合した「人生を一貫して重視する政策」を目指すことを明らかにした。特に、新しい千年紀のスタートに当たって、日本の明るく希望に満ちた将来の姿について、「社会の未来」「子どもの未来」「女性の未来」「高齢世代の未来」及び「世界と日本の未来」の「5つの未来」として、その考えを述べた。《首相官邸》

【小渕恵三首相】続投に意欲

小渕恵三首相は1日昼、首相公邸で開いた年賀会であいさつし「自民党総裁としては、来るべき総選挙に圧勝して、引き続き国政に対する責任を負っていかなければならない」と述べ、次期衆院選での自民党の勝利と首相続投に強い意欲を示した。《共同通信》

【新年祝賀の儀】

天皇、皇后両陛下が皇族方や首相らから年頭の祝賀を受ける「新年祝賀の儀」が1日、皇居・宮殿で開かれた。流産のため12月30日に手術を受けた皇太子妃雅子さまは欠席した。

両陛下は午前10時、それぞれえんび服、ローブデコルテの正装でまず正殿松の間へ。皇太子さま、秋篠宮ご夫妻から順に皇族方がお祝いし、続いて小渕恵三首相、伊藤宗一郎衆院議長、斎藤十朗参院議長、山口繁最高裁長官が次々あいさつした。《共同通信》

【サッカー第79回天皇杯】名古屋、4年ぶり2度目の優勝

サッカーの第79回天皇杯全日本選手権最終日は1日、東京・国立競技場でJリーグ1部(J1)勢同士の顔合わせによる決勝を行い、名古屋グランバスが2−0でサンフレッチェ広島を下し、4年ぶり2度目の優勝を飾った。

今季、ワールドカップ(W杯)フランス大会日本代表の山口、呂比須ら大型補強をしながら、無冠だった名古屋は、前半は守りを重視しながら攻めた広島に苦戦。しかし、後半に入って地力を発揮、11分に呂比須が頭で先制し、37分にはストイコビッチが追加点を奪った。

名古屋は3月4日のゼロックス・スーパーカップで、Jリーグ年度王者のジュビロ磐田と対戦する。《共同通信》

【第44回全日本実業団対抗駅伝】富士通が初優勝

陸上の全日本実業団対抗駅伝は1日、前橋市の群馬県庁前を発着点とする7区間、86.4キロのコースに37チームが参加して行われ、富士通が4時間12分7秒で初優勝した。

富士通は序盤から先頭争いに絡み、4区の福島がNEC、エスビー食品との争いから一歩抜け出した。5区で一時はNECに並ばれたが、中継点を前に再びリード。6区のエース高橋健で独走態勢に入り、55秒差でタスキを受けたアンカーの藤田が逃げ切った。4連覇を狙った旭化成は7区の佐藤が、途中で富士通に20秒差に迫ったが及ばず、2位。NECが3位に健闘した。《共同通信》

【ロシア・プーチン大統領代行】内閣改造を示唆

ロシアのエリツィン大統領の辞任に伴い就任したプ−チン大統領代行兼首相は1日、「どんな組織も完全なものではない」と述べ、内閣改造の可能性を初めて表明した。訪問先の南部チェチェン共和国からの帰途、記者に語った。

具体的な閣僚ポストなどは明らかにしなかった。3月末の繰り上げ大統領選を前に、閣僚人事で前大統領の後継者として権力を確立し、新たな独自色を出せるかどうかが焦点の一つだ。

またプ−チン大統領代行は1日、クリントン米大統領と約10分間電話で会談し、米ロ関係強化に向け力することで一致した。エリツィン氏の辞任後、両首脳の電話会談は初めて。

ホワイトハウスのロックハート報道官によると、クリントン大統領は「米ロ関係は良いスタートを切った」と、プ−チン氏との間で関係進展に努める考えを示す一方で、「チェチェン同題など同意できない問題もある」と指摘した。

大統領代行は両国間の相違に言及しながらも「米口両首脳は良好な会談を続けてきた。核心では同じだ」と述べ、ロシアの民主化、市場経済化を進める考えを強調した。《共同通信》

【北朝鮮】「総進撃の年」

朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の労働党機関紙、労働新聞など3紙は1日、新年の共同社説を発表し、2000年を「偉大な党の領導に従い、強盛大国建設で決定的な前進を遂げる総進撃の年」と強調。「思想重視、銃(軍)重視、科学技術重視の路線を掲げ、今年の総進軍を進めなくてはならない」と訴え①思想②軍③科学技術−を「強盛大国」建設というスローガンの「3つの柱」と規定した。

南北関係や統一問題に関しては「2000年を祖国統一のための闘争で新たな歴史的な転換の年としなければならない」と強調したが、対米、対日関係への具体的な言及はなかった。

昨年同様、軍機関紙「朝鮮人民軍」、青年組織機関紙「青年前衛」と共同で発表された社説は「党創建55周年の今年を千里馬の大高揚の炎の中で誇りに満ちた勝利の年として輝かそう」と題され、昨年は「強盛大国建設で偉大な転換を起こした歴史の年」だったと指摘。

「経済状況は依然として困難」と認めた上で「今年のわれわれの闘争は駆け足行軍の継続である」と引き続き経済闘争の継続を呼び掛けた。農業では、種子革命やジャガイモ革命、二毛作の推進など昨年同様の呼び掛けを行った。

故金日成主席は毎年、元旦に肉声で「新年の辞」を発表していたが、同主席死去後の1995年以降は代わりに労働新聞などの共同社説が発表されており、今年も最高指導者である金正日総書記による「新年の辞」はなかった。《共同通信》



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